移動平均-加重移動平均線

加重移動平均線(WMA: Weighted Moving Average)を表示します。

計算対象期間となる価格のうち、古い足の価格ほど”重み”を加えて計算することで、より新しい足の価格情報の価値を高めた移動平均線になります。

【計算方法】
(例)3日間の加重移動平均線を求める

日付 終値
4/1 100円
4/2 120円
4/3 115円

A. 単純移動平均線の場合
( 116 + 120 + 100 ) ÷ 3 = 112円

B. 加重移動平均線の場合
( 116 * 3 + 120 * 2 + 100 * 1 ) ÷ ( 3 + 2 + 1 ) ≒ 114.67円

名称

日本語名 英語名
移動平均-加重移動平均線 Mov Avg Weighted

※ 日本語名はチャートやレーダースクリーンに「分析テクニックの挿入」で追加する時に。英語名はTradeStation開発環境の「開く」から各分析テクニックのコードを見たい時にどうぞ。

表示例

チャートに挿入した場合

1本の加重移動平均線を描画します。

(※ 比較のため、単純移動平均線を薄い白ラインで表示しています)

レーダースクリーンに挿入した場合

1本の加重移動平均線の値を表示します。

意味
1 現在の移動平均線の値

入力パラメータ

パラメータ名 意味 初期値
価格 計算対象の価格 Close
期間 計算対象の期間 9
移動 前後に何足ずらすか?(+で左、-で右) 0

アラート条件

(1) 「2本前の足の移動平均値」>=「1本前の足の移動平均値」<「現在足の移動平均値」かつ、「現在足の移動平均値」が終値より高い時(>)[Turning up]
(2) 「2本前の足の移動平均値」<=「1本前の足の移動平均値」>「現在足の移動平均値」かつ、「現在足の移動平均値」が終値より低い時(<)[Turning down]

メモ

WAverage関数内の計算について

加重移動平均線を計算しているWAverage関数では、
For構文内で”重み”を付けた価格の合計を計算しています。
(上の例で言えば、( 116 * 3 + 120 * 2 + 100 * 1 ) の部分)

それで、もう一つの
( Length + 1 ) * Length * .5
がパッと見て分かり辛いかと思いますが、
これは「1からNまでの和を求める」公式になります。

【1からNまでの和を求める方法】
 N * ( N + 1 ) ÷ 2

これを少し変形させて、EasyLanguageコードにしているようですね。
(こちらの方が長い期間ですと多少計算が速くなるためだと思います)